みなさん、こんにちは。
今日も暑いですね。
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さて前回取り上げました『公正世界信念』という概念について、引き続き説明をします。
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『公正世界信念』とは、世界が不当な不運に見舞われることのない、公正で安全な場所であるという信念である(Lerner, 1980)。
先行研究から、人は、公正世界信念が脅威にさらされた場合に、罪のない被害者の人格を傷つけたり非難したりすることで信念の維持を図る傾向が明らかになっている。
交通事故や何らかの被害に遭った方が、『あんなところを歩いているからだよ。そんなあなたが悪い』などと、周囲から非難されてしまうことが、それにあたります。
(前回取り上げたのは、ここまでです)
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私たちは、『何か悪いことがあった時には、何か悪いことをしてしまったからではないか、何も非がないのに悪いことが起こるわけなんかない。むしろ、悪いことが起きるには普段の行いが悪いからだ』というような考えを信じていることも少なくありません。
悪いことは何もしていないのに、不運な目に遭うという事実は認めたくない、との思いがはたらきます。
こうした時に、『公正世界信念』の存在を思い出してもらうと、自身や相手を非難したり責めるような考えとも距離をおくことができるかもしれません。
そうして、本来は不要な問題を引き起こさずに済むこともありそうです。
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(文責:福原)