業界最高水準の合格率89% ※2023年度実績 / 講師は全員現役の公認心理師・臨床心理士

IPSA心理フェスタ
(無料体験/相談会)

詳しい日程を見る
資料請求や無料相談・体験受講などお気軽にご相談ください 資料請求や無料相談・
体験受講などのご相談はこちら

公認心理師・
臨床心理士について

公認心理師とは?

公認心理師とは?

去る2015年9月9日、心理職の国家資格化のための法案である公認心理師法案が「公認心理師法」として成立し、2015年9月16日に公布され、2017年9月15日に施行がなされました。今後、2018年の9月頃に第1回の公認心理師資格試験が行われる予定で、公認心理師法の施行後5年間は、「経過措置」という形で、大学学部+大学院=6年間のカリキュラムを受けなくても、一定の基準を満たしている人が公認心理師資格試験を受けられるようになっています。

これからの心理職

これから、以下のような心理職に分類されるようになると考えられています。

  • 公認心理師資格のみを持つ人
  • 臨床心理士資格のみを持つ人
  • 公認心理師資格と臨床心理士資格の両方を持つ人
  • いずれも持たない人

臨床心理士の中には、公認心理師を取らずに臨床心理士のみで働いていこうとする方も出てくるかと思います。その場合、気をつけなければいけない方は、特に医療機関で働いている人、公的機関で働いている人、医療機関や公的機関で働きたい人と考えられます。

これまで「保健診療の手引き」には「臨床心理技術者」としてしか表記されていなかった心理職の立場は、その他の医師、看護師、臨床検査技師、作業療法士などと並んで「公認心理師」として表記されるようになりました。
公認心理師は名称独占資格となります。「公認心理師でないものは、公認心理師という名称を使用してはならない」、「公認心理師でない者は、その名称中に心理師という文字を用いてはならない」と、公認心理師でない者が紛らわしい名称を用いてはならないという規定が定められています。

公認心理師になるには?

公認心理師になるには?

公認心理師は大学学部での公認心理師カリキュラム(大学4年間)、大学院での公認心理師カリキュラム(大学院2年間)の両方を修めることが受験資格要件となります。ただ、2017年9月に法律が施行されたばかりのため、正式な形で受験が可能なのは、最短で2018年に大学1年生の方が6年間カリキュラムを修めた後ということになります。そのため、しばらくの期間は経過措置として公認心理師カリキュラムに相当する科目を修めているかどうかによって、受験方法が異なります。

大学で心理学系の学部・学科・専攻だった方

大学学部時代に、心理学を専門として、「臨床心理学」「精神医学」「統計学」「実験実習」など数十単位を修めて卒業された方は、移行期間中 ( 国家資格の経過措置期間 ) に大学院に進学すれば、国家資格「公認心理師」と「臨床心理士」の両方を目指せる可能性があります。
修めた単位が「公認心理師になるために必要な科目」を満たしているかどうかは、各自現在所属している大学・過去所属していた大学にご確認ください。

  • 公認心理師資格
    カリキュラム
  • 大学卒業
  • 養成大学院
  • 資格試験
  • 公認心理師

大学で心理学以外の学部・学科・専攻だった方

大学学部時代に、心理学を専門としていなかった方は、臨床心理士指定大学院や公認心理師養成大学院に進学しても、国家資格「公認心理師」を受験する資格は得られません。「臨床心理士」については、指定大学院を修了すれば受験資格を得ることができます。「公認心理師」も取得したい場合は、まず大学の学部で「公認心理師カリキュラム」を採用するところに再入学する必要があります。

  • 他学部履修
  • 大学卒業
  • 臨床心理士
    指定大学院
  • 資格試験
  • 臨床心理士

心理系大学院に入学した後の進路イメージ

臨床心理士とは?

臨床心理士とは?

これまで、「臨床心理士」という民間資格が、日本で最も信用度の高い心理学系資格とされてきました。その理由として、臨床心理士はスクールカウンセラーの採用要件であったり、医療機関における保険診療での「臨床心理技術者」とほぼ同意義として用いられており、いままでの心理学系資格の国家資格が存在しなかったことから、「臨床心理士」が事実上公的に運用される資格となっているためです。
新たに公認心理師の資格が創設され、世に広まっていくことによって、臨床心理士の位置づけや立場は変化していくことが予想されますが、スクールカウンセラーなどのように人手不足な職種もありますので、当面は臨床心理士の資格保有でも働ける場所は急激には減らないと思われます。

主に働いている場所

  • 保健医療領域/福祉領域/教育領域/司法・犯罪領域/産業・労働領域
  • 私設相談(開業臨床心理士)

臨床心理士に相談したい場合

臨床心理士と出会うためには、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから検索したり、日本臨床心理士会が運営する「臨床心理士に出会うには」を利用することができます。
また、弊校「IPSA心理学大学院予備校」を運営する「MEDI心理カウンセリング」では、関東・関西(特に東京、大阪)での臨床心理士のつながりを持っているため、臨床心理士への取材や講演依頼が必要な場合、臨床心理士を派遣、ご紹介することが可能です。MEDI心理カウンセリング」による臨床心理士のカウンセリングに関しては現在、東京と大阪、オンラインのみですのでご注意ください。

臨床心理士になるには?

臨床心理士になるには?

臨床心理士になるには、財団法人臨床心理士資格認定協会が認定する「臨床心理士指定大学院」の修士課程か専門職学位課程を修了し、修了後に臨床心理士資格試験を受験して合格する必要があります。また、臨床心理士指定大学院の受験資格として、4年制大学を卒業していることが必要です。

これまで臨床心理士の仕事や学習に縁がなかった方は、独学で勉強するか、弊校「IPSA心理学大学院予備校」のような、臨床心理士指定大学院への受験対策を行う予備校に通って学んでいただくことが選択肢となります。大学卒業後に予備校へ通った場合、予備校の半年ないし1年間と大学院の2年間、受験して合格、交付されるまで1年間と、合わせて4年間が必要です。

IPSA心理学大学院予備校は、臨床心理士指定大学院へ最短距離で合格できるようにお教えする予備校です。独学または予備校で使うテキストは全国出版しているものについては、全国の書店やAmazonでお買い求めいただけます。

臨床心理士指定大学院とは

臨床心理士になるための科目や実習などを細かく定めた規定を満たした大学院のこと。大きく分けて臨床心理士第一種指定大学院、臨床心理士第二種指定大学院、臨床心理士専門職大学院の3つがあります。

臨床心理士指定大学院一覧を見る
公認心理師と臨床心理士の違い

公認心理師と臨床心理士の違い

公認心理師は、2017年に公認心理師法が施行され、2018年に初めて国家試験が行われた心理学系の唯一の国家資格です。もうそれからは年月が経ち、取得者は7万人を超えているものの、公認心理師が今後どのようになっていくかは、実際のところ、まだ誰もわかりません。
現時点で公認心理師と臨床心理士の法律上・カリキュラム上の違いについて、類似点や相違点についてご紹介します。

業務の違い

公認心理師も臨床心理士も、5領域といわれる医療・教育・産業・福祉・司法という複数の領域にまたがって働くことのできる資格です。業務独占はなされていないことから、業務そのものとしては公認心理師にしかできない業務はありません。ただ、法制度の兼ね合いより医療機関や福祉機関への雇用のされやすさとしては、公認心理師の方が強いでしょう。
また、公認心理師でも臨床心理士でも、自分自身のカウンセリングオフィスを開業する私設相談臨床という形態をとることが可能です。

公認心理師は、法律上「心理査定(アセスメント)」「心理面接(カウンセリング)」「関係者への面接」「心の健康に関する教育・情報提供活動」の4 つが業務として定められています。それに対して、臨床心理士は、「臨床心理学的面接(カウンセリング)」、「臨床心理学的査定(アセスメント)」、「地域援助」、「(臨床心理学的)研究」の4つが業務として定められています。

公認心理師の業務として定められている「関係者への面接」や「心の健康に関する教育・情報提供活動」を、これまで臨床心理士が行ってきていないのかというとそうではありません。「関係者への面接」は、臨床心理士の「臨床心理学的面接(カウンセリング)」に含まれ、「心の健康に関する教育・情報提供活動」は、臨床心理士の「地域援助」に含まれます。
ですので、公認心理師と臨床心理士の大きな違いは、「(臨床心理学的)研究」の部分と思われます。

「(臨床心理学的)研究」が臨床心理士の業務として定められているのは、臨床心理士が心という曖昧なものを扱う立場の中で、研究という客観的な視点を持つためでした。公認心理師はそのような客観的な視点がいらないのかというと、決してそうではありません。ですが、公認心理師法の中では研究について明記されていないため、公認心理師と臨床心理士を比較すると、今後「研究に強いのは臨床心理士」となるのかもしれません。

カリキュラム上の違い

公認心理師を取得するためには、基本的に大学の4年間と大学院修士課程の2年間を合わせた最低6年間の間、心理学を学ぶカリキュラムを修める必要があります。公認心理師は元々、臨床心理士の団体だけではなく、心理学諸学会連合と呼ばれる「臨床」以外の心理学の専門家による連合や、精神科医の団体が話し合うことによって成立した資格です。

そのため、公認心理師カリキュラムでは臨床心理学にあまり偏りすぎないように、できるだけ万遍なく心理学や医学(精神医学を含む)を学べるように作られています。そのため、公認心理師は、心理学全体に関わる(臨床だけではない)心理学の専門家としての役割を担うことが期待されています。一方で、臨床心理士は、臨床心理学の専門家として、これまでもその役割を担ってきましたし、これからも担っていくこととなるでしょう。
公認心理師と臨床心理士の違いを明確に述べることは難しいものの、このような法律上、カリキュラム上の違いなどから垣間見ることはできるのかもしれません。

公認心理師と臨床心理士の関係

公認心理師になるには、公認心理師カリキュラムを持つ大学や大学院(計6年間)に進学し、修了しなければいけないという大きな壁があるので、他の心理学関連の資格と比べて、公認心理師になるにはハードルが高すぎると思う方もいらっしゃるでしょう。公認心理師は国家資格ですので、将来的なことを考えると就職に有利になるかもしれませんが、公認心理師ができたために、臨床心理士の仕事がなくなったわけではありません(臨床心理士が作ってきた心理職としての仕事が多くあることから)。

公認心理師になるには道のりが長くて厳しいという方は、臨床心理士だけを目指すことも一つかもしれません。ただ、公認心理師カリキュラムを大学院→大学学部の順に受けることは認められていませんので、あらかじめ予備校の講師とご相談いただければと思います。
公認心理師・臨床心理士、いずれの資格を目指される場合も、心理系大学院に行くための予備校として、本校を利用していただければ幸いです。
本校では、臨床心理士・公認心理師、あるいはいずれも取得したい方が、大学院に1年間、あるいは半年間で合格できるようにしっかり教育、フォローを行っていきます。

よくあるご質問

よくあるご質問

これまで心理学を本格的に学んだことがありませんが、公認心理師・臨床心理士になりますか?

大学学部時代に心理学を専門的に学んできた方は、在学中もしくは卒業した大学に「これまで取得した単位が、厚生労働省の認める『公認心理師カリキュラム』として必要な単位数すべて認められるか」について問い合わせてみましょう。もし大学学部時代に必要な単位数を全て修めて卒業していれば、あるいは、これから卒業すれば、その後に公認心理師養成大学院で『公認心理師カリキュラム』を修めることによって、公認心理師受験資格が得られます。
ただ、上記が認められなかった方や、他学部を卒業された方は公認心理師の受験資格を得ることはできません。臨床心理士のみを目指すか、あるいは大学学部から再履修する必要があります。

臨床心理士しか取れない場合、将来的に心理職として働くことはできますか?

公認心理師は少しずつ世間に認知されてきましたが、臨床心理士は心理系の資格の中では有名な資格です。
医療機関では保険診療における診療報酬の関係上、また福祉機関では「公認心理師加算」がかかわるため、臨床心理士のみで働くことは難しくなってきました。ですが、公認心理師の業務は業務独占ではないため、スクールカウンセラーや産業領域、私設相談領域(開業)、また医療機関でも自費のカウンセリングに関しては、臨床心理士のみでも働いていける可能性があります。

大学学部(心理学部)を出て、実務経験2~3 年で公認心理師資格試験を受けられますか?

そのようなルートも用意されますが、実際問題としては大学の学部卒での心理職の実務経験自体を得ることが困難ですし、資格試験も合格できるかわかりません。最も妥当なルートとしては、やはり大学学部の卒業の後の大学院進学と考えられています。

短大や専門学校卒ですが、大学院入試を受けることはできますか?

大学院は4年制大学の上位にある教育研究機関ですので、短大や専門学校では基本的に大学院への進学は難しいでしょう。ですが、大学院によっては特別な審査により進学できることもあるので、全くゼロとは言えないようです。ご自身で志望大学院に確かめましょう。